日本は公共交通機関の使用率が世界的に高いことで有名ですが、とりわけ朝夕のラッシュの時間帯はそれはもう目も当てられないような状況になっている地域も多々あります。
中には、日々の通勤通学を苦痛に感じている人もいらっしゃると思います。私もドアが開いて、既にパンパンになっている車両に乗車する時には胃が痛くなります。
ですが、私はそんな痛勤痛学を是正したいと考えているのです。
私の母親の口癖である「病は気から」の法則に則り、毎ラッシュを楽しめるような提案をさせていただきます。
(視)車窓を楽しむ
私の知る限り、日本を走っている全ての旅客列車には窓が付いています。
なんとか窓の前に位置を確保して、座っている人を尻目に流れゆく景色を楽しむのも乙なものです。
満員列車になっている路線は基本的に沿線が発展していると思うので、朝も夜も車窓を楽しめます。
(聴)様々な音を楽しむ
列車が接近する時のあの迫力ある音。
列車のドアが開く音。
列車を乗り降りする乗客の足音。
発車メロディー、ドアの閉まる音。
列車のモーター音。
走行時のガタンゴトンというあのジョイント音。
対向列車とすれ違う時の衝撃波のような音。
カーブを曲がる時の軋むような高音。
橋を渡る時の轟音。
ブレーキが掛かる音。
徐々に回転数を下げていくモーターの音。
ドアが開く前の刹那の無音。
全てに耳を傾けるだけで、いつの間にか次の駅です。
(体)揺れや振動を楽しむ
昨今では様々な技術の発達によって車両の揺れは大きく抑えられていますが、それでもあの電車の揺れは失われてはいません。
車両に身を任せ、力を抜いて吊革にぶら下がるのも意外と楽しいのです。
また、列車がガタンゴトンという時にテンポよく振動が伝わってきます。これが最高に気持ち良いのです。都会の路線だとロングレールと呼ばれる線路が生まれたことによって、このガタンゴトンは数を減らしています。
(筋)立ちながら体を鍛える
満員電車の場合、電波がうまく繋がらない場合が往々にしてあります。
暇つぶしもできない・・・そんな時は体を鍛えましょう。
私は詳しくないので鍛え方はわかりませんが、つり革を掴まずにバランスを取っていけば多分体幹を鍛えられるでしょうし、つり革で懸垂でもすればムキムキ確定です。(モノは大切に扱いましょう)
ただし筋トレには様々なリスクがありますのでよく検討してから鍛えるべきでしょう。
(賭)座ってる人が降りる駅ダービー
昔から人間は賭博を楽しんできました。ただこうした賭博を楽しむには元手がかかることが多いのです。
ただ、このダービーは乗車券さえ購入すれば誰でも参加が可能です
座っている乗客の素振りを観察し、そろそろ降りそうだなと思ったらBETしましょう。これで降りたら最高に気持ちいいです。
いつも同じ電車、同じ場所に乗って、いつも見かける乗客がどこで降りるのかを覚えるのは邪道なのでやめましょう。
(金)快適空間を課金して手に入れる
やはりほとんどの人が満員電車は嫌なものです。
あわよくば座って行きたい・・・こんな需要を鉄道会社が見逃すわけありません。
昨今では多くの鉄道会社が着席サービスを提供しています
JたとえばJRならグリーン車や通勤時間帯の特急列車など、いくらか追加で課金することによって幸せな移動が約束されます。
その数百円が、その日の自分の調子を変えてくれるなら、悪くない投資かもしれません。
え?所要時間は対して変わらない? じゃあ立つか・・・