【謎考察】もしサッカーボールになったら
空前絶後のサッカーブームが来た
と思っているのはどうやら自分だけであろうか。
W杯での日本代表の活躍には大きく励まされた。自分もまだまだ行けると思わせてくれた。普通に日本代表以外の試合も見応えのあるものが多く、とても楽しい期間であった。
ただ、ふとサッカーの試合を見ている時に、スローモーションで選手のキックが放映されている時に、変な思考が頭をよぎった。
サッカーボールになったらどう感じるのだろう
絶対蹴られたら痛い
まず間違いなく痛そうである。
ボールは友達だと天才足長ストライカーが言っていたが、友達にえげつない蹴りこみを入れるなんてDV彼氏かサイコだけだ。
スローで再生される時、ボールが凹んでいるのを見ると恐怖で震えあがる。
なるなら小学校の体育用がいい
仮に自分の所属先を選べるなら、絶対に小学校の体育で使われるボールになりたい。小学校の子どもたちのキックなら耐えられそうだ。それに和気あいあいとしていそうだから穏やかな気持ちで蹴られることが出来るだろう。
万が一プロリーグの試合球にでもなったらそれこそお終いである。
キーパーが1番好き
サッカーボールになれば、蹴られるのが当たり前であろうが、唯一そんなボールを抱きしめてくれる存在が居る。そう、キーパーである。
ストライカーにフルスイングで蹴り込まれて凹んでいる状態で優しくキャッチされたら、絶対に惚れてしまうだろう。
ただキャッチしたのにハンドキックでまたフルスイングで蹴り込まれる模様。
生きがいはどこに
そんなサッカーボールに生きがいはあるのだろうか。ただ蹴られて転がる人生、これのどこが面白いのだろうか。
宙を舞う時のあの爽快感?
ゴールネットに吸い込まれた時のあの抱擁感?
きっとそのどれでもないのだろう。
ボール自身では何も出来ないがボールが無ければサッカーは成り立たない。存在意義があることにボールは喜びを感じるのだろう。
我々観客は、最高の最後に掲げられる輝かしきトロフィーの影でコロコロと地面を転がっている、大量のボールたちにも敬意を払うべきでだろう。